良縁-その先の人生を見つめて

第3章 お見合いの常識と非常識

断わるのは、仲人さんの仕事

お見合いを申し込む場合、だいたい女性は一度に五~六人、男性は十人くらいを選んでいただきます。人気がある男性の場合、十人申し込むと四人くらいの女性が受けてくださるということもありますが、普通はだいたいお返事をいただけるのは、せいぜい一人くらいです。
お見合いの申し込みが成立すると、本人たちの希望を聞いて、三日くらい候補日をあげてもらい、相手の方にそのうちの一日を選んでいただきます。
仲人さんの自宅や事務所ではなく、外で待ち合わせてお見合いするときには、仲人さんが立ち合うこともありますが、今はむしろ自然な出会いを演出したほうが喜ばれるということもあって、目印を決めてもらい、本人だけで会っていただくことのほうが多いようです。
さて、そのお見合いのときにくれぐれもお願いしたいのは、お断わりしたいと思ったときに、本人の前でそれを口に出さないということです。本人に直接言えば、「どうしてですか」と必ず聞かれます。そうすると、相手にとってのマイナス点をあげざるを得なくなって相手を傷つけてしまいます。せっかく仲人さんがいるのですから、必ず仲人さんに伝えてください。

交際に入ってしばらくたってからお断わりしたいと思った場合、相手に断わらせるようにうまくもっていく人も、たまにいます。
あるとき、女性会員さんから電話があり、一時間近くグチを聞かされたことがあります。なんでも、交際に入って二度目に食事に行ったところ、その男性が「結婚したら、寝室は別にしたい」と言ってきたそうです。男性は二度目の結婚でしたから、彼女は「前の奥さんともそうだったの?」と聞きました。彼は、「以前それで矢敗しているから、今回は別にしたいのだ」と答えたと言います。それを聞いた途端、私は「あ、この男性は女性に断わらせるつもりだな」とピンときました。結果はまさにその通りになり、女性は彼との結婚をあきらめ、男性からは翌日、「たぶん彼女から断わってくると思います」といった旨のファックスが送られてきました。女性がかなりこの交際に積極的だったこともあって、この男性は、女性をなるべく傷つけないようにするために、わざとそう言ったのだと思います。でも、そこまで気を使わなくても、お断わりしたいと思ったときには、仲人さんにそう伝えるだけで、仲人さんのほうからじょうずに断わってくれます。

職業で言えば、やはり男性のお医者さんは人気がありますね。お医者さんから申し込まれた場合、女性は一度くらいは会ってみてもいいかもと思うようです。
他の結婚相談所では、男性医師ばかりを集めたパーティなどで、女性から高額の参加費をとっているところもあるそうです。
以前、そういったパーティに参加したという会員さんから聞いた話です。彼女は私どもの会に入会していたものの、他の結婚相談所が主催するパーティにも頻繁に出入りしていました。あるとき、医者ばかりを集めたパーティに初めて三万円という金額を払って参加し、出会った人とお付き合いしてみたそうです。ところがその後、その方は国家試験を経て資格をとった医者ではなく、接骨師だったことが判明したそうです。きっと肩書きにこだわるばからしさを感じたのでしょう。それをきっかけにその方は、あちこちのパーティに出席することはやめ、私どものお見合いに本腰を入れるようになり、間もなく伴侶を見つけて退会されました。